らびライフ

ウサギが役立つと思った情報を発信するよ

看護とは何か…

 

看護師は看護をするお仕事。

その看護ってなに…?

よく考えたり、日々の業務にまぎれてわからなくなることがあります。

自分の理想の看護と現実はかなりかけ離れてしまいます。

初心を忘れないようにすることはとても大切な事ですが、現場に入るとなかなか難しいのが現状なのではないかと思います。

そうなってしまったとしても、1日のどこかで自分の思っている看護とは何かということを考えるだけで周りと違う看護、自分らしい看護ができるのではないかと思います。

 

私の考える看護とは何かということを綴ってみたいと思います。


看護とは人の「いのち」を救うことである。

看護とは何か、

いろいろなことをいう人がいますが、それはただ純粋に「いのち」を救う仕事です。

もちろん「いのち」という言葉は

「心臓と脳を動かして、生命体として死なないようにする」

という意味だけではなく

「そこにある、ひとつの人生としての物語を豊かにしていく」

という意味もあるのです。

交通事故で心停止寸前で運ばれてきた男性の外傷患者に、効果的に効率よくドレーンなどを挿入して救命することも

「いのちを救う」ことであり、とてもすばらしいことです。

もちろんそれに対応できる知識と技術は専門的な医療者として不可欠なものになります。

しかし同じように

人工呼吸器につながった昏睡状態の少女に対して

母親と昔の思い出を語りながら一緒にケアすることもまた「いのちを救う」ことであり、とても素晴らしいことなのです。

難病の小児とプレイルームで遊ぶこと

若いがんサバイバーの結婚相談にのること

認知症のおじいちゃんと一緒に院内を徘徊すること

生活習慣が悪い患者とケンカすること

在宅で自分もこう看取られたいと思うケアをすること

いずれにしろ

「そのいのちを輝かせること」

が「看護」であり

「いのちを救う」という意味なのです。

 

専門用語でよく「QOLの向上」といいますが

硬い表現であまり面白くないです。

病院という場は

みんなが思っている以上に権威的であり

「いのち」を救うことが置き去りにされてしまっているのが現状です。

 

だからどんなときも忘れてはいけません。

あなたの役割は

「その目の前にある、いのちを輝かせること」であり

それが「いのち」を救うという意味であり

のちにそれが「看護」とよばれることを。

 

そして看護とはという話からは、すこしずれてしまいますが、

現場での経験は将来必ずあなたの資産になります。

「なんでこんなことまでしなきゃいけないんだよ」

とイメージと違う看護の現場に戸惑い嫌になっているかもしれません。

その気持ちをぐっとこらえて

今はひとつでも多くのことを経験しましょう。

その経験は将来絶対役立つ時がきます。

仕事を始めたばかりの時は何もできず

要領も悪く、ちゃんと教えてもらうことすらままならない状態で

ただ悔しくて「なにくそ」と思い

自分のできるところからはじめて

学習を積み重ねて

現場のすべてを経験しようと考え

雑務はすべて積極的に引き受けてました。

すると「経験」と同時に「信頼」をも得ることができました。

そして何より仕事に対する「姿勢」を身につけることができました。

無駄な経験なんてないし、

その一つの経験の積み重ねが

将来自分の夢を叶える「資産」となります。

 

どんな小さな作業からでも学べることがあります。

そんな小さな積み重ねが自分の未来を生み出して行きます。

もちろん仕事としての学びだけでなく

人生としてもいろいろ学べる経験ができるのが看護における現場の素晴らしいところです。